【剣盾ダブル】かげふみゴチルゼルについて
おはこんばんにちは、ぽらりすです。
こちらのブログに足を運んでいただきありがとうございます。
この記事では鎧の孤島解禁後(DLC第1弾)の環境におけるゴチルゼルの単体考察と構築案を2つほど紹介します。
考察というほど深いものではなく、散乱したアイデアをまとめるのにツイッターでは分量が足りないためこちらに投稿という形をとりました。すべて机上論となっているため実践上であまり参考にならないかもしれません。それでもよろしければご一読よろしくお願いします。
投下時期が遅すぎる気もしますが今後誰かの参考になれば幸いです。
端的にまとめます。
きっかけ(前置き)
ゴチルゼルは数値もタイプも特段強いわけではないものの、3つすべての特性が実用的であるため一定の需要があるポケモンだ。'18ではベテさんがかちきゴチルゼルを使っていたことが記憶に新しい。
その中でも特性"かげふみ"は、前作と異なり、強力なメガゲンガーが存在しない現環境においては希少な盤面ロックの手段となりうるものである(盤面ロックする特性には、"ありじごく"、"じりょく"持ち、またソーナンスもいるけど今回は考察していない)。
そして、DLC解禁前から存在していたのに今頃になってこの子に注目したのはゴリランダーやガオガエンを絡めたサイクルを回すような構築が増えたと感じたためであったことがきっかけである。
この唯一無二の特性を生かした構築に可能性はあるのかという真相を紐解くべく我々はアマゾンの奥地に向かった。
単体考察
まずは基本情報を見てみる。
タイプ:エスパー
とくせい:おみとおし/かちき/かげふみ
種族値:70-55-95-95-110-65
使えそうな技:
(攻撃技)ワイドフォース、イカサマetc...
(サポート技)ねこだまし、さいみんじゅつ、でんじは、あまえる、ちょうはつ、ふういん、トリック、メロメロ、
トリックルーム、てだすけ、うそなき、サイドチェンジ、くすぐる、いやしのはどう、両壁etc...
火力についてはかちきが発動しないとアタッカーとしては物足りないが、イエッサンのPF込みでワイドフォースが最低限の削りとして機能しそう。
それより特筆すべきは、かげふみ+サポート技のシナジーのよさ。
でんじは、さいみんじゅつといった技で起点を作ることもできるし、初手でかちあったエルフーン等に交代させずにねこだましで動きをとめることもできる。隣のエースで手助け等を合わせた高火力技を放つ行動も当然ながら強い。
このような性質から、強力なエースを同居させておけば選出誘導にも利用できる可能性がある。
単なるトリックルーム要員としての採用だと、安定感のあるポリゴン2やサマヨール、アタッカーにもなれるブリムオン等に引けをとるためその辺意識したうえで搦め手を使わせるとアイデンティティが確保できると思う。
また、すばやさ種族値が65というのはとても際どいラインであり何か悪さをするのに使えそうだと感じた。
最速エースバーン*2/3(125) < 最速65族(128)
(最速エースバーン(188) < 最速65族*1.5(192) < 最速ドラパルト(194))
この辺りの素早さラインは激戦区になりやすいが、最速バンギはもちろんガオガエンやアーマーガア、甘えたゴリランダー等に素で上をとれる可能性まで見えてくる。
上をとることによるメリットは、
- 上から挑発を入れることで相手のサポート役を機能停止にしながら盤面にロックする
- 嘘泣き+特殊技で隣の特殊エースの火力をスムーズに引き上げられる
- 味方の素早さバフと合わせて上から脳死催眠してるだけで強いのでは
等があげられる。従来よくみるHC或いはHbdのような個体を使うか、このようなS振りで使うかは構築次第だがこのようにすると少しトリッキーな使い方もできるようになる。
ここまでをまとめると
- 盤面ロックしてエースの攻撃を通すことに利用できるかもよ
- 相手のサポート役を挑発や封印で無力化することもできるかもよ
- 誘導選出に一役買うことができるかもよ
- ゴチル自らが電磁波等で妨害することもできるし、ガオガエン等でデバフをかけながら盤面を整地することもできるかもよ
といった具合にまとめられそう。
滅びパについて
ゴチルゼルを考える上で滅びパとは切れない関係にありそうなので、少しばかり言及しておこう。
滅びパとは、滅びの歌(滅びのボディを使う例外もある…のか?)を通すことをメインに据えた構築のこと。基本、滅びの歌のみで勝利を狙うものを特に"純正滅び"等と呼ぶこともある。
滅びパの歴史は古いが、7世代と8世代ではその立ち位置は大きく変わっている。
向かい風となる要因は複数あるが、特にダイマックスの存在は大きい。猫+滅びから始動する滅びは安定択になりにくくなり、守るも貫通しながらバフをかけて波状攻撃で崩されかねない。
今作では滅び+かげふみを一匹で完結するメガゲンガーが現状未解禁である一方で、ゴチルゼルが猫を習得したことによりかげふみロックしながら猫+滅びの動きそのものは可能になっている。加えてダイマックス技の追加効果でバインドできるものもあるため、何もかも向かい風かと言われたらその限りではない。
それでも滅びパが流行の兆しを見せない所を見るとやはり純正滅びのようなコンセプトは難しいように思える。
(そのような理由で、ゴチルゼルを軸として考えた今回においても、純正滅びのようなものは深く考察してこなかったが研究している方がいれば是非レポートにまとめてください。)
ここまで、唐突に滅びパについて語り始めて勝手にケチをつけてきたので何様のつもりだぁ?貴様この野郎と気分を害された方もいらっしゃるかもしれないが、ここまでは前置きのつもり。
滅びをメインに据えるのではなく、詰め筋または起点作成として使用するのであれば無理なく組み込める上場合によっては非常に強い勝ち筋になり得ると思う。
ここで紹介した記事を見るとわかるように盤面をロックして滅びを決めるといった使い方ではなく、終盤の詰めとして採用という形をとるものが結果を残しつつある。すなわち、滅びを主軸として考えるというわけでないのならゴチルゼルを組み込まなくてよく、単に勝ち筋を生み出す技としてピン刺しすることもできると考えられる。
構築紹介
レンタルパーティの画像のような綺麗にまとまったものを準備できないので、ドット絵と直接詳細を入力して紹介します。実戦経験はないのであくまで参考までに。技構成、努力値の調整は環境を把握しきれておらず、仮想敵が不明瞭のためそれっぽくしただけです。
(*は候補が複数考えられたため自由枠として保留)
構築例その1
【ゴチルゼル】@タスキ
控え目HC
トリル/フォース/ふういん/まもる
【アシレーヌ】@メガネ #うるボ
冷静HC
ムンフォ/ハイボ/*/*
【ウォーグル】@保険
陽気AS
ブレバ/インファ/まもる/おいかぜ
【トゲデマル】@チョッキ #頑丈
陽気AS
猫/ほっぺ/アイアンローラー/ボルチェン
【テラキオン】@珠
169(20)-176(212)-113(20)-*-111(4)-176(252)
H 10n-1
HB 意地ゴリラのプレート込みGFグラススライダーを壁込みで確定耐え(~168)
S 最速
【ドラパルト】@ゴーグル #クリアボディ
陽気HS
袋叩き/アロー/リフレク/電磁波
≪コンセプト≫
ゴチルゼルをvsトリル、vs追い風への対抗策として採用。可能であれば火力のあるドラパ+テラキオンやウォーグルを通していきたい。
イエブリ等のトリルに対してはトリルを封印しながらアシレーヌの火力を押し付けて後発テラキオンかウォーグルのうち通りのいい方をダイマックスさせたい。エルテラやコバルト等、追い風を絡めてきたりミラーが発生しそうな場合にもゴチルゼルのタスキを生かしながらトリルで返していきたいところ。
の記事ではないので詳しく言及しないが、この並びだけでも色々アレンジができる。今回はドラパルトをサポート色強めに、味方のバフの恩恵を受けられるドラゴンアローを攻撃技に採用した。壁込みでのテラキオン或いはウォーグルの単体性能が高そうだと感じたのでこれを活かしたい。
当然、ドラパをエースにおいたホロウビートに寄せても強いと思う。
逆にこちらの強みはテラキやウォーグルを守らせながら隣のデマルやドラパで盤面を整えてから攻撃に移れる点、モロバレルで袋叩きを吸おうとしてでてきた相手に対してゴーグル袋叩きが刺さる点等があげられる。
テラキオンだけ調整例を載せたが、立ち回り含めて持ち物等も曖昧なので調整先の参考程度に、という意味で。珠ダメを考慮した調整でもないので参考にならない
構築例その2
(連撃)
【ゴチルゼル】@タスキ
臆病HS
挑発/猫/手助け/*
【ラプラス】@帯
冷静HC
滅び/フリドラ/ハイドロポンプ/まもる
【ガオガエン】@ピンチベリーorオボン
耐久振り
猫/バクア/捨て台詞/*
【アーマーガア】@タラプ
腕白HB
鉄壁/プレス/羽休め/アイへ
【ドラパルト】@保険or珠 #クリアボディ
陽気AS
ダイブ/アロー/そらをとぶ/まもる
【ウーラオス(連撃)】@鉢巻 (キョダイ個体)
陽気AS
水流/インファ/*/*
≪コンセプト≫
ゴチルゼル+ウーラオスに注目した構築。この並びで出し勝ちしてしまえば守るを許さず残数を減らすことができる。その他、ホロウビートする動きも単純明快ながら一定の相手に刺さりそう。
ドラパもかげふみの恩恵により、ポリ2に交代で霊技を透かされるケースが減るので相性が良いアタッカーとしてあげられるかもしれない。
相手4匹を削り切れなかった場合や鉄壁持ちとミラーが生じた場合には滅びルートで詰める勝ち筋も狙いたい。
今回は滅び役にラプラスを採用したが、火力が高く格闘打点を半減できるアシレーヌ、滅びをあえて警戒させて選出誘導したいならマリルリを採用したりしても面白いと思う。
挑発を採用したゴチルゼルは、オーロンゲやピッピ、モロバレル等を機能停止に追い込める可能性があるのでその手の相手には積極的に選出したい。
ウーラオスを通したいと考えて構築を組んだがまとまりきってない感じが否めないので使用感を聞いてみたいところ。
その他考察しきれなかった並び
最速ゴチルと素早さを落として耐久にがっつり振ったポリゴンZで嘘泣き+ダイアタックを決める並び。ダイジェットと異なり相手に素早さ操作をかけるので隣がサポート役のゴチルゼルでも気兼ねなく放てる。また封印やガオガエン等を絡めてわるだくみを積みながら癒しの波動でサポートするのも面白いかも。
キョダイマックスが解禁されたフシギバナを使いたいと思って考えてた軸。挑発や催眠、欠伸などで盤面を作ってダイアシッドの餌をつくる動きが理想。こちらもゴチルの嘘泣きを活用したいと思ったが、コータスがトリル適性あるのでSには振らない個体を使うことも視野に。トリル下で中速アタッカーより先にサポートできるようになる。
同様にキョダイリザードンを相方に添えても面白そう。バンドリを以前ほど見なくなったと聞いてるので若干追い風が吹いてる気がする。
ウォーグルがメジャーな相手につよいのでかげふみも合わせたら選出誘導含めて強そうだと思った並び。紹介した構築にもこの並びは存在するが、焦点を当てて考えられていないので周りを含めて考えれば面白いことになるかも。トゲキッスと初手同速ダイジェットを打つ機会が多そうだと思い悩んで一旦考察するのをやめた。
こちらは先発で並べるというより、盤面を作ってから自信過剰ギャラドスで抜いていくことを意識した並び。ギャラドス使ったことないので興味◎
その他、のような非ダイマックスでもアタッカーとして圧力をかけられるポケモン、等数値が高く積み技を所持してるポケモン等考えれば色々面白そうな並びが作れそうではあるんだけど…
ゴチルゼルが本当にやれるポケモンなのかどうか調査がないとこれ以上並びを考えても意味がない気がしたので考察をやめました。
最後に
今世代のダブルにおいてはあまりゴチルゼルが考察されてないように感じたので誰かに考察してもらいたいという意味も含めましてこの度は簡単に記事を書きました。
何か使えそうなアイデアの一つや二つでも拾えていたら嬉しいですね。
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました!
参考記事については無断で引用させていただいています。不都合がありましたら一声かけていただければ削除しますのでよろしくお願いします。