夢幻の星空

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【VGC2020 INC Feb 使用構築】翠想ルチャイエッサン


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こんにちは、ぽらりすです。ガラル地方にまだ足を踏み入れてない筆者ではありますが、友人に構築を託してINCに参加してきてもらいましたので、ここではそのレポート記事を書き残したいと思います。誰かの参考になれれば幸いです。

なぜか今まで投稿した記事の中でぶっちぎりの文字数になりました。端的にまとめなかったことをはじめに謝らせていただきます。

 

【構築経緯】

(構築経緯は相変わらず大したこと書いていないのに長々書いているため、すっ飛ばしてもらって構いません。)

  剣盾が発売されてシーズン1が開幕してから色々構築考えていたが、そうしているうちにも環境の変化が大きくて中々指針が決まらなかった。並びとしては面白そうと思うものがあってもそれを構築としてまとめあげることができなかった。筆者は頭の回転が決して速くはないので、プレイングが最重要視される構築を好まない。環境の中心となる構築に初見殺しでもいいので安定して勝てる並びはないか探すところから大抵始まる。

 シーズンが進むと漸く強い構築が確立されてきたことをきっかけにある一つの軸にたどり着いた。

             "かるわざ+サイコシード"

 これに注目した理由は以下の通りである。

  1. (7世代と異なり)強力な〇〇メーカーが存在せず、フィールドの上書きが少ない&シード発動したターンに即かるわざが適用されることから、立ち回りの幅がひろがった点。
  2. イエッサンは唯一実用的なメーカーもちであると同時に、♀はこの指とまれも習得できることから汎用性が高く、どのような構築に対しても腐りにくい点。
  3. 今作は持ち物の競合が頻繁に起きうるが、〇〇シードはそのような問題を解決する一つの手段となる点。

 同じくこの指もちのトゲキッスに比べてイエッサン軸はシーズン3現在に至るまで、深く考察がされている印象がなく、開拓の余地があると感じたことも筆者を後押しした。

(実は7世代においては17'18'19'の各ルールでかるわざ+シード入りの構築を好んで使用してきた経緯もある一方で最後まで芳しい結果を残せなかったこともあったので8世代でも考察したいといった背景がある。)

 

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(画像はポケモン徹底攻略様から拝借)

 現環境で使えるかるわざもちは7系統存在する(Home解禁後)。

 

 その中でも一致ダイジェットを使えるフワライドf:id:Polaristan:20200222010002p:plainルチャブルf:id:Polaristan:20200222010008p:plainに焦点を当てて考察していた。フワライドはかるわざ込みでドラパルドより早く霊技をあてることもできたり上から鬼火、ちからをすいとるを使えることも魅力的だった他、シングルでは「ウニライド」なる構築が強いと聞いていたので小さくなるでダイマを消費した相手を詰ませることをコンセプトにした構築も考えていたが、それより先にルチャブル軸がまとまったため、今回のINCではこちらをもっていくことにした。

 ルチャブルは攻撃面で非常に優秀な固有タイプをしていて、現環境に多いバンドリf:id:Polaristan:20200222012246p:plainf:id:Polaristan:20200222012320p:plainに対して砂下でも上から格闘技を打ち込める点が他のダイジェットもちと比べて大きな特徴といえるだろう。この事実からもお分かりの通り、エルフーンf:id:Polaristan:20200222013050p:plain等に追い風されようとも中速ポケモン+追い風ではかるわざ込みのルチャブルを抜くことはできない。さらに放置していると味方までも一致ダイジェットで加速していくため対策していない相手には滅法強い。イエッサン♀f:id:Polaristan:20200224065904p:plainと組み合わせるとその速さと技範囲、この指のサポート性能から天候パ(特に雨と晴)はボーナスステージと化す。この動きができるのは他のかるわざの民にはない強みとなる。

 

ルチャ@シードvsルチャ@保険

  今作は保険ギミック時代とも形容できるような環境で、ルチャブルも例にもれずその恩恵を受けている。保険もシードも能動的に発動させることができるが、その性能は全く異なる。ここでいう保険ギミックはこおりのつぶて等の先制抜群技を受けて発動するものを想定している。赤字:強み/青字:弱み

 

 【ルチャブル@保険】

  • 圧倒的な技範囲と高火力がマッチしている(選出誘導、技選択を強制させやすい)
  • 発動タイミングをコントロールしやすく、選出ミスしても引かせやすい
  • 発動に味方の一手を消費している
  • 環境に多いトゲキッスのこの指に吸われると無力化する
  • 耐久力が乏しく、味方が守ってくれるわけではないため返しの攻撃で簡単に落ちてしまう。

ルチャブル@シード】

  • この指イエッサンと組ませられる
  • ダイマックスも込みで最低限の火力と耐久を確保できる(≒3回行動を通しやすい)
  • 火力が控えめ
  • 発動タイミングが登場時なので一度出したら引かせにくい

 

 保険ルチャは一言でいうならば、高火力エース。対するシードルチャはエース兼サポーターという立ち位置をとりやすい。保険ルチャは選出すれば必ずそのギミックが発動しているわけではないので、相手により選出・立ち回りに工夫が必要となる。動きさえ確立できれば強いことは間違いないので気になった人は考察してみてほしい。その点シードルチャは選出も立ち回りも比較的容易であるので定型パターンに落とし込みやすい。考察の原点がシードであったがルチャを考察すると必ず保険にも目が行く。今回は筆者自身がINCで構築を回すのではなく、対戦環境にそこまで身を置いていない友人がこれを回すことを考えると握るべきは明らかであった。

 

イエッサンランクルスの可能性

 イエッサンはかるわざのトリガーとしての採用ではなく、単純にこの指要員として採用されることが多かったように思える。その一例がガラル初登場組みのイエッサンブリムオンf:id:Polaristan:20200224065904p:plainf:id:Polaristan:20200224070416p:plainだ。サイコメーカー+この指でトリル始動をする並びで、トリル貼った後もサイコフィールドが展開されているためブリムオンが置物とならずにスムーズに攻撃態勢をつくることができる。対策が練られていない頃はガチトリルにこの形を採用したものも多かった気がする…が、認知されるとすぐに対策がなされるようになる。そう、(すじかねいり)ジュラルドンf:id:Polaristan:20200224065857p:plainである。リリバをもたせた個体で対抗するプレーヤーもいたようだが、全体技と合わせられたり手助け等を考慮するととても安定するとは言えなかった。

 そこでブリムオンと似たような性質をもつランクルスに注目した(厳密にはムシャーナも候補に入るが強さを見いだせなかった)。ブリムオン比べて目を引くのが耐久力の差だった。H-A-B-C-D-Sの順に

 

 

となっている。ブリムオンA高すぎだろ…

耐性面でも、弱点の少ないランクルスは数値以上にブリムオンより硬く安定する。誤解のないように書き加えると、ブリムオンにも強いところはあって、特に攻撃面では超・炎・妖の打点がランクルスはもてないので優秀だと思う(あとぶんまわすギミックが使えるところも)。

耐久がアイテムなしでもある程度確保できているのでアイテム面での制約も緩和される。命の珠は昔から特性マジックガードにより反動ダメージを消去できるため相性がよく採用しやすい。このような理由から、イエッサン+ランクルスf:id:Polaristan:20200224065904p:plainf:id:Polaristan:20200224062446p:plainはブリムオンより安定しやすく通りのいい相手には非常に投げやすい並びなので同等以上のスペックをもっていると感じた。

 

相性のいい頼れるアニキを探す

 冒頭でルチャイエッサンから構想をスタートしたと書き始めたがあれは半分本当で半分嘘だとここらへんで白状しておく。ルチャイエッサン、イエッサンランクルスの並びはそれぞれ別の時間軸で考察していてイエッサンという共通項目の下で3匹の並びが完成した。ルチャブルランクルスはお互いの素早さ操作技を活かせる関係がないが、視点を変えればどちらかのルートを通せばいいともいえる。

 これは非常に重要な考え方で、例えばイエッサンランクルスを軸に考えてみる。ランクルスはトリルを起動した後でもスムーズに殴れるアタッカーとしても採用しているが、エスパーの通らない相手に対して格闘タイプを採用しようと考えた場合、真っ先に思い浮かぶのがローブシンf:id:Polaristan:20200224150018p:plainである。決してルチャブルが出てくるはずがない。この軸の考え方ではトリル軸で固めるのが妥当に思えるが、いくらブリムオンより耐久性の高いランクルスといえども、トリックルーム起動要員としてカンペキなスペックがあるかと問われたら答えはNoである。地震+保険ジュラルドンは元より、雪崩×2をされるだけで崩壊しかねない。ランクルスを軸としたガチトリルは弱い要素が多すぎる。いや、そもそも筆者はガチトリルを評価していない側の人間なのでランクルスでなくてもこれに寄せることはしたいと思わない。そう考えると、トリル軸以外のルートで活躍するルチャブルという格闘枠は綺麗にはまっているポケモンで構築の穴を埋めるスペックをもっていると捉えることができる。逆もまた然り。ルチャブルのビートダウンは刺さる相手には刺さるがトリルで止まりやすい。ただ、ルチャブルがイージーウィンを狙いやすいことは間違いなかったのでまずルチャブルと相性のいいアタッカーを探すことにした。

 そこで採用されたのがドリュウズだった。ルチャにはない強力な範囲打点の地震をもち、鋼タイプというのが非常に強い。ダイナックル、ダイジェットの恩恵も活かせるのも大きい。ここまではすぐにまとまったがここからは未だに正解なのかわからない。

とりあえず、ここまで長々書いてきたがひとまず経緯をまとめよう。

構築スタート

(1)f:id:Polaristan:20200222010008p:plainf:id:Polaristan:20200224065904p:plain/f:id:Polaristan:20200224065904p:plainf:id:Polaristan:20200224062446p:plain (別の時間軸)

(2) f:id:Polaristan:20200222010008p:plainf:id:Polaristan:20200224065904p:plainf:id:Polaristan:20200224062446p:plainf:id:Polaristan:20200222012320p:plain

(3)f:id:Polaristan:20200222010008p:plainf:id:Polaristan:20200224065904p:plainf:id:Polaristan:20200224062446p:plainf:id:Polaristan:20200222012320p:plainf:id:Polaristan:20200222012246p:plainf:id:Polaristan:20200224070158p:plain

(4)f:id:Polaristan:20200222010008p:plainf:id:Polaristan:20200224065904p:plainf:id:Polaristan:20200224062446p:plainf:id:Polaristan:20200222012320p:plainf:id:Polaristan:20200224065941p:plainf:id:Polaristan:20200224070158p:plain
(5)f:id:Polaristan:20200222010008p:plainf:id:Polaristan:20200224065904p:plainf:id:Polaristan:20200224062446p:plainf:id:Polaristan:20200222012320p:plainf:id:Polaristan:20200224070352p:plainf:id:Polaristan:20200224070459p:plain      完成…!

 

 ドリュウズを組み込む上で初めは脳死バンギラスを入れた。この5体では威嚇ギャラドスf:id:Polaristan:20200224165559p:plainウインディf:id:Polaristan:20200224070031p:plainが少々面倒に感じられたので牽制としてミロカロスを入れることに。(3)

 しかしこの形ではミトムf:id:Polaristan:20200224070407p:plainが重め(ドリュウズはミラーを意識するとルチャのダイジェットがあるとはいえすなかきで採用したかった)ことと、構築に物理アタッカーを採用しすぎていたため、ダイスチルや鉄壁などでも詰まされ易いと感じた。そこでバンギを抜いてバイバニラを入れてみることに。フリーズドライによるミトム含めた水タイプへの打点を持つ点、強力な特殊全体技の吹雪を使えてダイジェット、トリル下どちらでも動かしやすい点を評価した。(4)

バイバニラを組み込んだことでイエッサンで隠しながら保険ギミックをすることも脳裏によぎったが冷静になってやめた。

 そしてここまでなぜか気づかなかったアイアント軸への対策の薄さに気づき、崩壊。

考えてみれば、ランクルスがいるものの対ガチトリルに対して明確なコマを用意していなかったのでどちらにせよ考え直す必要があった。ラスト2匹に要求することは以下の通りである。

  • vsアイアント軸(特殊炎打点)
  • vsガチトリル
  • 特殊打点をもつ
  • 氷・水の一貫性を消せる
  • 威嚇ウインディギャラドスを選出させにくくする
  • ダイマックスを切らないでも強い(≒数値が高いor詰ませ性能がある)

 このあたりの条件にあてはまる2匹のポケモンを考えた結果、熱風もちサザンドラととけるブルンゲルが入ってきた。(5)

 ここまですべて机上論で考えてきたので実際には立ち回りレベルできつい構築があることや、単体でもギルガルドf:id:Polaristan:20200224165528p:plainなどきつくなりそうなポケモンが現れることは想定していたが、試運転で回す時間を十分に確保することができなかったためこれを完成形としてもっていくことにした。

 

【個別紹介】

ルチャブル

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153(0)-156(236)-95(0)-×-86(20)-170(252)

 

HD:D1↑でC152ドラパルトの眼鏡流星群 最高乱数以外耐え(130~154) 

A:ダイジェット+手助けダイジェットで191-161トゲキッスを確定1発(191~227)

 

ブレイブバードダイジェットの媒体。アクロバットより火力が出る。

インファイト一致打点。ダイマ切らない時に膝より使いやすい。

ストーンエッジダイロックの媒体。リザ軸に対して確実に必要。砂かきの援助も。

じごくづき…誘う霊に打ちやすく、追加効果も優秀。ダイアークは味方のサポートにもなる。

 

 イエッサンの相方その1。カマスジョークラスの天候エースでなければ基本的に上から殴っていける鳥。色違いのダークヒーロー感がすごくかっこいいのでいつか厳選してみたいポケモン。また、ダイマックス技を打つ時のモーションも大好き。イエッサンと組ませたルチャブルは火力こそ多少足りなく感じることがあるものの世間の評価よりは確実に強いと断言できるポケモン。イエッサンにこの指をしてもらうことでスムーズに後続エースにルチャブルがバフをかけながら殴れる動きが強いため、ブルンゲルで詰める勝ち筋と同じくらい最初に通せるかどうか考える。 

 先発で出す場合は出し負け以外は基本的にダイマックスを切る。今作ではフィールドの塗り替えが非常に限定的であるため、初手イエッサン+何かで並べて後発にルチャを控えさせる動きが現実的に可能となっている。相手の追い風+スカーフ持ち(例えばエルフーン+ヒヒダルマf:id:Polaristan:20200224070017p:plainf:id:Polaristan:20200224065957p:plainなど)が見える場合は先手でダイジェットしておくと後発のスカーフ持ちに蹂躙されることがなくなるので意識する。後発の場合はスイーパーとして扱うことも多くなってくる。特にインファイトはダイナックルよりも初動は火力が出るのでダイマを切らなくとも役割を遂行できることも多々ある。

 シードを持たせているおかげで特殊方面はそこそこ硬く、ダイマをお互い切り終えた時のvs特殊ドラパルトではタイマンで勝つことができる。

 技構成はじごくづきを除いてほぼ確定技となる。飛行・格闘技は言うまでもないが、ストーンエッジはvsエルフリザードンf:id:Polaristan:20200224070017p:plainf:id:Polaristan:20200224070007p:plainで活躍する。この並びに対しては、リザードンがヨロギをもっていようと、耐久振りで耐えてくる可能性があろうとリザードン方向にダイロックを打ち込む。これにより天候を砂に書き換えられるのでこの指したイエッサンが任意のリザードンの技を耐えることができ(晴れ下だとサンパワー込みで吹き飛ぶ)、更にはエルフーンのタスキもケアできるので最小限の被害に抑えながら有利な盤面をつくることができる。バンドリなどと異なり、ルチャの岩技が警戒されにくいこともあり、チョッキや珠などをもたせたリザードンも投げられるので彼らには出落ちしてもらう。

 選択技にはダイアースの媒体「あなをほる」やダイスチルの媒体「アイアンヘッド」、アーマーガアf:id:Polaristan:20200224070023p:plainギャラドスf:id:Polaristan:20200224165559p:plainを意識した「かみなりパンチ」などがあげられる。今回は後続の特殊アタッカーのサポート、音技封じ、格闘を透かしてくる霊に抜群をとれるじごくづきを採用した。現在のバンドリドラパキッスのドラパはダイマを切ってくることが少なくなったため、不意のダイアークでドラパルトをワンパンすることもある(ダイジェットは無振りドラパでも手助けがないと確定耐えしてくる)。今回は考察しなかったが「ほのおのパンチ」のダイバーンとダイジェットでリザードンを活かすような芸当もできる。

 アイアントが重いと散々言っているので選択技に「ほのおのパンチ」を採用すればいいじゃん、と思う方がいるかもしれないが、追い風下込みでは最速アイアントに抜かれているため、ダイバーンでは5~6割程度しか入らない(上からダイスチルを打たれていること前提)。素早さ関係を逆転させるためにダイジェットを初手に、2ターン目にダイバーンの行動を通したくても、アイアントも初動で(上から)ダイスチルをしていれば確定で耐えてきてしまうため、単体でvsアイアントを意識した採用は難しい。

 また、現時点では味方への素早さ操作はダイマックスをしなければならないが、過去技などの解禁で追い風を再取得したらこの技も選択肢として生まれてくるかもしれない。

 構築経緯でも言及したように、保険ルチャブル自体もまだ未開拓の領域であり、ガラルから全国ルールになればガオガエンが暴れるだろうからこれからも活躍の余地があるとみている。

 

 (追記) ルチャブルのA種族値は驚異の92で特化してもなお数値不足に困ることが多いため、今回は倒せる範囲を広げるために意地個体を使うこと前提で話を進めたが、陽気であれば追い風下のアイアントを抜けるようになり、上からダイバーンを放てるので、イエッサンの手助けと合わせて確定1発でもっていける。参考までに。

イエッサン♀

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173(220)-×-89(28)-116(4)-126(4)-150(252)

 

HD:C177サザンドラの珠ダイドラグーン 確定耐え(144~172)

HB:A172ドラパルトの珠ダイドラグーン 確定耐え(144~172)

S:最速

 

このゆびとまれ採用理由。

てだすけ…隣のエースの火力補強に。

リフレクター…物理環境においてあって損はない技。いつも壁構築つかってんなこいつ

マジカルフレイム…選択攻撃技。追加効果が優秀&鋼4倍勢に対する打点として。

 

 ーすべてはイエッサンから始まったー

 そこまで溺愛しているわけではないが、本構築を紹介する上で外せないポケモン。この指+サイコフィールドのサポート性能は現環境において最高峰の力をもっている。とりわけ、トゲキッスf:id:Polaristan:20200224165535p:plainとの違いは悪戯心+嘘泣きと重ねて1発で落とされることがないという点にある。このポケモンを選出するだけで手ごろに悪戯なKidsのワルさを抑え込むことができるので、現環境での採用価値は大いにあると思う。ルチャブルは飛行タイプでフィールドの恩恵を受けることができないことも♀のイエッサンであれば護ってあげられる。

 余談ですが、ガラルのフィールドはアローラと比べて主張が激しくないのでうるさくなくていいんですが、あまりに主張がないのでフィールドを忘れやすいとの報告を受けています。みなさんはどうでしょうか。

 基本的にはこの指をして隣を生かしつつ盤面を整える役として初手で選出する。トリルで採用されるイエッサン♀だとタスキをもって2回攻撃を耐えて少しでもトリル展開を保証するようにすることもしばしばあるが、今回はその必要もないので調整を加えて持ち物に防塵ゴーグルを持たせた。バタフリーは個体数は多くないけれどもやはり対策しておくべきポケモンだと思う。砂ダメも入らないので調整が崩されにくく、イエッサンの可能性を広げるアイテムの一つだと感じた。

 最速にしているのはジュラルドンをはじめ、80族あたりの激戦区にいる特殊アタッカーにできる限りマジフレを打ち込みたかったから。ダイジェット込みで多くの相手に上から行動できるようになる。リフレクターは物理環境ならあって損はない便利技。vsトリルなどでも先にこれを展開しておくと保険ドサイドン等の物理アタッカーへの対処が一手遅れても何とかなることが多い。HSベースとはいえ、フィールド込みでそこそこ火力がでるエスパー技を切ってまで採用する価値があったのかは所説あるが、炎打点がサザンドラの熱風しかないこともあり、これをもっているだけで心持ちかアイアントナットレイに強くなった気がする(気がするだけ)。エスパー技を採用するならもう少しSを落としてBに振るべき。現在の調整ではA187ドリュウズのダイスチルが乱数1発(154~183:31.2%)であるので物理方面の耐久は若干不安である。特殊方面は抜群未満であればダイマックス技も大抵耐えることができる。

 Hに振り切るより若干Bに回したほうが耐えられる攻撃の範囲が広がって美しい。昨年使用したHSコケコの絶妙な耐久ラインを想起させてくれる。

 HDの調整先は特別意識したい相手ではないが、ルチャイエッサンで並べた時に、サザンドラがルチャの火力を削ぐ目的でダイアークではなくダイドラグーンを打ってくる可能性があると思い、無理しない範囲で調整できると感じたため調整先にした。

 一番好きなポケモントゲキッスでこの指要員としても当然採用できるのに、何が悲しくてイエッサンを採用したのでしょうか…。

 

 

ランクルス

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207(172)-×-106(84)-194(252)-105(0)-31(0)

 

HB:A204バンギラスかみくだく 確定耐え(174~206)

HD:C189ジュラルドンのダイアーク 最高乱数以外耐え(176~208)

 

みらいよち…ダイサイコの媒体。目安としてSF込みでH252キッスが確1(192~)。

エナジーボール草4倍勢に対する処理を早めるために採用。

きあいだまエスパー技の通らない悪などに打ち込む技。

トリックルーム積極的に打つ技ではない。ダイウォールの媒体としても使える技。

 

 イエッサンの相方その2。実はパーティ1の脳筋火力おばけ。ランクルスはBW登場時から結構好きなポケモンでこれまでも何度かトリル要員兼トリルアタッカーとして使ったことがある。技構成を見て、今回もその役割だろうと思われるかもしれないが、基本的にこのランクルストリックルームを打たない。ダイウォールを使いたい盤面が少なからず発生すると思い、いずれかの補助技を採用したかった。詳細は選出パターンを参照してほしいが、このポケモンはvsバンドリドラパキッスを意識しているためその選出パターンに絡みやすく、この時初手からダイマックスを切るムーブをとる。構築にブルンゲルを入れていることでトリルに対してピン差ししているといった形には相手視点捉えにくいと思うので、初手トリル選出を意識した選出をされることもしばしば。トリル封印はおいしいです。

  技に関して、エスパー技に「みらいよち」を採用しているのは、珠とフィールド補正込みのダイサイコでH252トゲキッスがちょうど確定1発になるため。バンドリドラパキッスのこの構築に対する投げ方はおおよそ格闘技を吸えるトゲキッスが先発で出てくると想定したため、これを強く意識して採用に至った。また、手助けも込みでは、等倍相手のダイマックスポケモンを吹き飛ばす可能性まで見えてくる。参考程度に無振りDドラパルド(326-95)に対して407~481程度のダメージを叩き出せる。ランクルスよりCの高いブリムオンもみらいよちを覚えることができるが、珠をもたせて同じ動きをするのは難しいため、ここが大きな差別化となる。

 「きあいだま」はエスパー技の入らない相手に対してほしい技。ダイマックスで火力が落ちるのと味方への恩恵を促すことが難しいのが少々残念だが、カクトウZもちのエスパータイプの強さを知っている人ならその有用性もわかるだろう。

 「エナジーボール」はドサイドンf:id:Polaristan:20200302173134p:plainトリトドンf:id:Polaristan:20200302173150p:plainといったポケモンに対して、ダイマックスが切れた状態でも打てる技である。不一致でも火力がそこそこ出るが、ダイソウゲンでもADドサイドンには中乱数(43.7%)でしか落としきれないので相手のじならし込みなどで少し削れたりしていないと打ち込むのは危険かもしれない。また、ダイソウゲンはフィールドを変えてしまうので自身のエスパー技の火力が落ちるほか、ドリュウズ地震の火力が落ちたり、後発ルチャのシードを不発にさせる要因にもなるので試合展開を見極めて選択する必要がある。 

 

ドリュウズ

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186(4)-187(252)-80(4)-×-85(0)-154(252)

 

S:最速

 

じしん…一致範囲打点。比較的巻き込みをすることなく打ち込める。

アイアンヘッド通りのいい一致単体打点。

いわなだれ一致打点の通らない相手に打つ技。特にギャラドスを意識して採用。

つるぎのまいコントロール系統に対して。

 

 調整も何もない普通のドリュウズ。ダブルでタスキをもたせることは毛嫌いしているところがあったが、いざ採用してみると安心感がちがい、とても使いやすかった(はず)。相手にしてもまずはタスキを疑うものの珠や保険、ラムやシュカといった持ち物まで多様な持ち物を持たせられるため判断ミスで試合の流れを変えてられてしまうスペックがあると感じた。

 特性は型破りではなくすなかき。これはドリュウズミラーを強く意識したためでタダ乗りすることも多々あるが、ルチャブルのダイロックで発動させることもできるので、ルチャブル使うときは素早さ操作としてダイジェットとどちらを選択するか考えて試合を進める。

 また、構築内では唯一の攻撃的な積み技の持ち主であるため、展開が遅い相手や受けを主体に考えている相手にはタスキとイエッサンのこの指を盾に、剣の舞をして抜き性能を高めていく戦術をとることができる。強力な全体技を持ち、ルチャブルとも相性がいいアタッカーとして重宝した。

 「まもる」がほしいと考察段階でも感じていたが本構築におけるドリュウズの技構成はこれで完結している。

 

 

サザンドラ

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169(12)-×-114(4)-170(196)-116(44)-165(252)

 

HD:C140トゲキッスマジカルシャイン*0.75(バクア込み) 低乱数2発(72~88:5.0%)

  C167ドラパルトのりゅうせいぐん 確定耐え(140~168)

C:無振りダイマアイアントへねっぷう*0.75 確1(268~316)

S:最速

 

りゅうせいぐん最高打点。等倍相手に刺さり、ダイドラグーンも強い(はず)。

あくのはどうサザンドラの専用技。モーションがエモい。

バークアウト…デバフをかける技。範囲打点なので吸われないのも評価できる。

ねっぷう…選択炎技。バクア同様、吸われない点を評価した。

 

 補完枠として中途採用されたポケモン。シングルでは眼鏡サザンを好んで使用してきたため火力のないサザンを採用するのは今回初で少し不安だった枠。前作までは強力な積み技がなく、巷ではふるいたてるサザンドラなどの生命体も存在すると言われていたが、今作になり漸くわるだくみを習得した。強いしカッコいいしかわいいし最高か?

 強力なフェアリーが減ったとはいえ、環境に多いトゲキッスエルフーンがいるため、他のドラゴンより肩幅が狭いのは今作も変わらずといったところだが、耐性と数値は非常に優秀で受け先として選出しやすいポケモンであった(はず)。

 vsアイアントへの役割遂行を意識して、アイアントに守るで凌がれながら隣のフェアリーにワンパンされないよう、持ち物はチョッキにして色々な相手に上から殴れるように最速個体をもってきたが、よく考えてみればアイアントはダイワームやらダイアース込みでねっぷうは耐えてくるためダイマを切らなければ1発で落とすことができず返り討ちされる可能性が高いのでこの選択は誤りだったようにも思える。もしこのサザンを続投させるなら耐久に厚く振った眼鏡サザンがいいかもしれない。技構成はおおよそテンプレかと思うが、悪技2つ採用しているところは少し珍しいかもしれない。これは、一致バクアが範囲打点でデバフもかけられながら最低限火力がだせる便利さと、ブルンゲルで詰めていく際に障害となる特殊アタッカーを弱体化させる意図で採用した。ただ、大地がほしい場面も少なからずあった。

 浮遊でフィールドの恩恵は受けられずとも悪タイプなので悪戯心が無効なのが非常に強いと思っていたが、実際の対戦では猫だましをもらってしまって役割が遂行できないなどといった穴もあったため、考察不足なところは否めない。

 

 

ブルンゲル

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207(252)-×-118(220)-105(0)-143(36)-80(0)

 

HD:C162バイバニラフリーズドライ*0.75 低乱数2発(90~108:5.8%)

HB:B4↑でA211ドサイドンのA2↑ダイアース 低乱数2発(88~105:1.9%)

 

ちからをすいとる…対物理に必要な技で回復ソース。

ねっとう…一致打点の水技。アタッカーではないので他の水技より優先度が高い。

たたりめ…ねっとうとのシナジーがあるがCに振ってないので火力は控えめ。

とける…対物理を担う最強技。急所やめてください。

 

  補完枠として中途採用されたポケモンその2。vs物理の最終兵器。ガチトリルを評価していないのは、こういったポケモンに先に積まれたりデバフをかけられるとトリルターン中に崩しきることができないところが弱いと感じているため。これは何もvsトリルに特化した対策で採用されているわけではなく汎用的であるため、どの構築でも組み込まれてしまう恐れがあると考えている。

 今回注目したのは、水・氷の一貫を切れて対物理を担う技である「とける」系統+高速再生技を覚えるポケモンでボディプレスが痛手にならないポケモンバンバドロやアーマーガァあたりとの積み合いを考慮したら抜きにくい要素であったためシャワーズミロカロスあたりの採用は見送った。相手によっては1匹で複数体相手に詰ませ勝つなどすることができるのでしおふきをもたせたアタッカー以外の使い方も面白いと思った。

 HBに特化させればリフレクター込みで保険が発動した特化ドサイドンのダイアースorダイロック(威力130)をぎりぎり確定耐えして力を吸い取るで吸収することができるようになるが、役割範囲を広げるために今回はDにも配分した。のろわれボディを含めて特殊相手にも勝てる可能性がでてくるようになるため一考の余地があると思う。

 この型の技構成はほぼ完結していると思うが、純粋にトリルアタッカーとして採用しても活躍する気がした。構築経緯にもある通り、元の水枠はミロカロスであったが、ブルンゲルにかえたことでバクアやダイワームに抵抗力がなくなってしまったのでこれが大きな反省点となる。いや、昔から好んで使用していたトリル偽装の形でスカーフ採用して上から殴る型にするのも面白かったかもしれない。こちらも考察不足。

 個人的には、♂ブルンゲル>>>(越えられない壁)>>>♀ブルンゲルなので、今回の構築に入っているブルンゲルには納得いかないところがあるが、孵化も育成もすべて委託していたためそれを強制することはできなかった。構築名に「翠」の漢字をあてたのは色違いを含めると(イエッサンは微妙な判定/ドリュウズは知らん)構築全体が緑色に統一できるためであるので、そういう意味でも♂を採用したい(構築名を変えればいいだけなのだが…)。闘争心とかメロメロは現状意識しなくていいと思っている。

 

 

【選出】

≪基本選出1≫

先発:f:id:Polaristan:20200222010008p:plainf:id:Polaristan:20200224065904p:plain 後発:f:id:Polaristan:20200222012320p:plainf:id:Polaristan:20200224070352p:plain (後発は通りの良い2匹)

 ルチャにダイマを切ってバフをかけながら攻めます。

 イエッサンはこの指でルチャへの攻撃を吸いつつ落ちてもらうことが多く、その位置から後発のエースを降臨させる動きが目標です。ルチャをエースとするパターンとルチャは味方エースのバフかけ要員とするパターンが存在します。vs天候パとエルフーン+リザードン軸には基本的にこの選出が安定します。

万が一出し負けしてしまった場合、ルチャにはダイマを切らせず温存することもあります。

 

≪基本選出2≫

先発:f:id:Polaristan:20200224065904p:plainf:id:Polaristan:20200224062446p:plain 後発:f:id:Polaristan:20200222010008p:plain@1

 トリル選出ではありません。

 ランクルスのダイサイコの通りがよかったり、ルチャの障害となるポケモンを倒すことで後発ダイマを切らないルチャでも十分仕事をこなせると判断した際にする選出です。相手によってはトリル封印などをしたり、雪崩怯みを積極的に狙ってくるかもしれませんがそれらの行動に対してはアドが取れます。バンドリドラパキッス@2は初手に出できやすいキッスをランクルスダイマを切ることでダイサイコで落としたり、他の面々をルチャの確定圏内に入れるプランを視野に入れます。≪基本選出1≫でもこの相手は見れると思いますが、サマヨール入りはトリル貼られるとルチャブルが仕事をできなくなることが多いので、この選出で手助け+ダイサイコをサマヨールに重ねることを考えたいです。

 この相手の多くは想定通り、ドリュウズ+トゲキッスの並びで入ってくることが多く、こちらの思惑が通ることも多いですが、ルチャブルの格闘技を受けられるポケモンがドラパキッス以外にもいる場合は他の選出も散見されました。その際は裏に何がいるのか予想してダイマを温存するべきなのか考えます。この手の相手で一番こちらが嫌な動きはウインディ+ドリュウズでバクアとダイアースを重ねられることでした。デバフ耐性がない構築なので正直不利寄りに傾きます。最上位のバンドリドラパキッスまで考慮すると、今の構築はカンペキでないことは明らかで改善の余地があると改めて感じました。

 

≪vs(エルフーン)アイアント

先発:f:id:Polaristan:20200222010008p:plainf:id:Polaristan:20200224065904p:plain 後発:f:id:Polaristan:20200224070459p:plain@1 

 当初はイエッサンランクルスでトリル展開で上から殴ることを目指していましたが、ゴチルゼルシャンデラなどトリル封印してくるポケモンが同居していることも多く、安定しないことから、アイアントの周りを処理しながらブルンゲルで詰めるというプランに変更しました。アイアント軸は対炎を意識してバンギラスウインディといったポケモンも採用されることが多く、それらに対してもとけるを積んだブルンゲルは有利をとれます。なので、初手ダイジェット+この指から入り、イエッサンの落ちたところにサザンドラ等を出して攻撃を誘導、即ブルンゲルバックしながら(アイアントの隣の)エルフーンを処理、ルチャブル+ブルンゲルの並びを作ります。ルチャブルで圧をかけながらブルンゲルは溶けていくルートをこの対戦では狙っていきます。

 一方、エルフーン絡みではないアイアント軸に対しては積極的にアイアントを出落ちさせることを狙います(←初手:ダイジェット+マジフレを集中)。この構築にアイアントは比較的刺さっているため、初手ではなく後発に出てきたアイアントにも対処できるように、こちらの場合においてもブルンゲルは選出しておきたいです。

 雷の牙orかみくだくをもったアイアントは知りません。どうにかしてサザンで殴れるルートを見つけましょう。

 

≪vsガチトリル1≫

先発:f:id:Polaristan:20200224065904p:plainf:id:Polaristan:20200224070459p:plain 後発:f:id:Polaristan:20200224062446p:plain@1

 ブルンゲルに先手で溶けさせて要塞化を狙います。

 相手のトリル要員の隣が誰かによってイエッサンの行動パターンは変わりますが、ブルンゲルの行動が阻害されないようであれば積極的にリフレクターを貼ってください。

 相手がトリルを貼ってきてもこちらも火力がなく、2度目のトリルを貼られてしまうこともあるのでイエッサンは最低限仕事をしたらランクルス引きをすることを考えます。自由枠の@1は耐性のいいサザンドラが入ってきやすいです。

 また、ガチトリルではなくともカビゴンが見えたらこの選出でブルンゲルを要塞化させたいです。特化カビゴンDDラリアットは98~116で残飯込みならおおよそ確定3発なので、のろい型ならのろわれボディの発動をお祈りすればそこそこ戦えると思います。

 

≪vsガチトリル2≫

先発:f:id:Polaristan:20200224065904p:plainf:id:Polaristan:20200224062446p:plain 後発:f:id:Polaristan:20200224070459p:plain@1

 筆者は≪vsガチトリル1≫の選出が安定と思っていましたが、相手のトリル要員がブリムオン等でサイコフィールドを利用してブルンゲルに打点をもつ相手や、ブルンゲルが積んでもコータス等の特殊アタッカーと合わせて強引に突破される懸念があるときはこちらのほうが安定することがあります。ランクルスは初手は様子見でダイマさせずに未来予知を雑に放っておくと裏のトリルエースに圧力をかけやすいです。 

 

≪vsオーロンゲ入り壁展開(コントロール系統)≫

先発:f:id:Polaristan:20200224065904p:plainf:id:Polaristan:20200222012320p:plain 後発:f:id:Polaristan:20200222010008p:plain@1 (後発は通りの良い2匹)

 相手のエースにもよりますが、ドリュウズで積極的に剣の舞をしていきたい相手です。ダイマドリュウズに切ることもあれば地震で全体攻撃をさせたいこともあるので他のエースに切ることも多々あります。相手の先発によっては≪基本選出1≫でルチャをバフかけ要員(サポーター)として動かして、エースの育成ゲームをする方が強いかもしれません。具体的にはインテロンゲの形などがその例にあたり、オーロンゲが壁をもっていなそうなケースやドリュウズが動かしにくい相手がいる場合は無理して先発には出しません。

 

≪vsジュラルドン軸≫

先発:f:id:Polaristan:20200224065904p:plainf:id:Polaristan:20200222012320p:plain 後発:f:id:Polaristan:20200222010008p:plain@1 (後発は通りの良い2匹)

 ドリュウズは積極的に剣の舞をさせなくてもよく、初手からダイアースで殴るルートを視野に入れます。ただし、この選出はジュラルドン入り全てに対してこれというものではなく、リザードンと同居させているorヒヒダルマ等と同居させ、ジュラルドンの保険ギミックを発動することが懸念されるケースでは優先して≪基本選出1≫を選びたいです。

 

 以上見てお分かりの通り、初手イエッサンはほぼ固定でよさそうです。初手イエッサン+サザンドラの選出は上記の中にはないですが、フェアリーが入っていないケースではこの選出も有効となるかもしれません。

 

 

【苦手な相手】

アイアントf:id:Polaristan:20200224065931p:plain

 対策したつもりでしたがそれでも選出・立ち回りは制限されやすく、脅威になり得るポケモンブルンゲル以外は基本的に受けられないので追い風絡めてこないのであれば上から落とすorこの指で吸いながら攻撃を重ねて倒したい。ルチャブルの攻撃では確定2発に入れられないこともあり、追い風展開を許してしまう場合はトリル展開で向かい打つか、ブルンゲルで詰めるルートを目指してアイアントの周りを集中的に落としていくことを考える。

 

ギルガルドf:id:Polaristan:20200224165528p:plain

 サザンドラドリュウズが一致抜群打点を打ち込めるけどイエッサン落ちた後のギルガルドの技の通りはいいため、倒しきれないと痛手を負いかねない。いるだけでトリル軸或いはブルンゲルで詰めることは敬遠したくなり、ルチャブルの技も受けだしされやすく立ち回りが難しくなりそう。

 

ミミッキュf:id:Polaristan:20200224165546p:plain

 ギルガルド同様、イエッサンが落ちた後に出てこられると結構困りそう。ドリュウズが型破りだったら対応しやすい。ランクルスエスパー技が通りやすく、ギルガルドに比べて保険を恐れなくていいところは楽。相手視点、ドリュウズは型破りに見えるため多少は牽制できているかもしれない。

 

ウインディf:id:Polaristan:20200224070031p:plain

 威嚇もバクアも痛い。イエッサンがいるうちに隣のドリュウズが剣の舞をしたり、バクア打たれても手助け込みであればダイサイコでH252ウインディは飛ばせるので早めに処理したいポケモンである。でんせつポケモンはVGC2020は参加できないと聞いているいますが…。

 

ギャラドスf:id:Polaristan:20200224165559p:plain

 単体で見たらサザンドラランクルスで殴り勝てそうだと思ったけど威嚇もちのウインディと比べて型が判別しにくいのが厄介で組み込まれている構築によっては困る相手かもしれない。

 

・(アタッカー)トゲキッスf:id:Polaristan:20200224165535p:plain

 強運、ピントレンズあたりは特に試合のテンポを崩されかねない危険な存在。こちらが貼ったサイコフィールドもダイフェアリーで塗り替えてくるため、ダイサイコの火力が削がれたり後発ルチャの選出をした時には立ち回りに注意しなければならない。INC前に気づいた中で一番問題になりそうだと思ったポケモンがこのトゲキッスだった。

 

・イエッサン♀f:id:Polaristan:20200224065904p:plain

 考察段階では全然気づいていなかったが地味に嫌な相手だと気づいた。単体では特に脅威にもなりませんが、キッスと異なりランクルスの攻撃が通りにくいため選出が窮屈になります。イエッサン絡みの構築に限ってルチャブルでのビートダウンがしにくいものが多いので、選出は慎重に行わなければならないと感じました。

 

・(物理)ドラパルトf:id:Polaristan:20200224065848p:plain

 環境初期と比べて圧倒的に数が減っていたためそこまで気になりませんでしたが、いざあたると嫌な相手です。このドラパは大抵ダイマ切ってくる他、ダイワームやダイジェットなど予想していない技も仕込まれていることがあり、プランニングが崩される可能性があります。物理型のドラパはダイマを切ることで真価を発揮することが多いので、バンドリに組み込まれていない場合は少し気にかけておきます。

 

 他にも苦手なポケモン、構築はあると思いますが情報がたりないよ…!!

 

【結果】

f:id:Polaristan:20200303044519j:plain

f:id:Polaristan:20200302165337j:plain

上:最高レート/下:最終レート

1~15:×〇×〇〇/〇切〇×〇/〇〇〇〇〇

16~31:××〇/×××/××××

32~44:〇×〇×/〇×〇×/〇-

Total:28-16(勝率63.6%)

 中盤のフルボッコ具合はむしろすがすがしいぐらいですが、録画された全44試合を見てみると(見るだけで1日の1/3近く消費した)、本人に知識がないためにわずかな選択を落として負けるといったものが多かったです。証拠に後半の勝率は中盤のそれより明らかに向上していました。よくめげずに戦い抜いて情報を持ち帰ってきてくれたと、ここでも驚かされました。

 

 INC最上位勢からはほど遠い成績ですが、普段ポケモンをオンライン対戦をやらないいわゆる「ガチ勢」ではない人間が急遽挑んだ結果とみれば十分だと思っています。本人も最高レートは更新できたみたいで満足していますが、この構築の完成度と立ち回りの練度をあげれば予選抜けするぐらいのスペックはもっていると今でも疑ってやみません。

 

【レンタルチーム】

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 ページ最上部にも同じ画像を貼っておきましたが再度載せておきます。

 

【総括】

 筆者自身が対戦環境に身を置けず、実際の環境など十分に把握しきれていない中でINCにこれをもっていったので想定もしていなかった苦手な相手がいたり、1:1では有利でも構築単位では疑問が出てくる相手がいたりしてまだまだ実力不足なところも感じる大会でした。できるだけパターンにはめた戦術に落とし込んだつもりでしたが、それでも使用者には伝えきれていないところもある他、そもそもパターンが1,2通りに収まらないなどの問題もあったためそこも反省点です。

 今作のダブルは選択時間が非常に短くて、試合展開を決める択を十分に考える時間がとれないこともあるので、例年以上にできる限り試合数をこなして経験則で立ち回れるようになれたらいいなと思いました。

 もし、ルチャブルイエッサンの形や本構築について何か質問があったり改善案などがあればぽらりす(@poLaristan5)まで伝えていただければ非常に喜びます。みなさんお疲れさまでした。

 フォロー、いいね、RT、コメント何かしら頂けるのも嬉しいですが、それ以上にルチャブルイエッサン、ルチャブルランクルスの可能性を開拓してくれる人が現れて、この記事を参考にしてくれた方がいたならばそれ以上嬉しいことはありません。 

 

 大変長々しく稚拙な文章でしたが、 ここまで読んでくださった方々ありがとうございました…!

 

【Special Thanks】

@korokinoko

 ポケモン歴は長くても普段はガチ対戦をしているわけでもないのに構築を投げたら育成から大会出場まですべて請け負ってくれた。感謝以外の言葉がない。

 

【参考文献】

ポケモン剣盾】強すぎるので絶対に真似しないでください。https://youtu.be/sQ7UTkEl_c8

・【Dallas Regional優勝】エルフーンジュラルドン+キョダイマックスリザードン

https://liberty-note.com/2020/01/28/dallas-regional-aaron-traylor/

・【S2最終17位】バンドリドラパキッス

(https://liberty-note.com/2020/02/07/swsh-double-season2-17th/)

(他、リバティノート様の各記事など)